概要
この記事では組織診断サーベイ実施後の結果を読み解く際に必要となる基本的な用語の解説、
eNPSとの相関関係の数値読み解きの事例を記載しております。
目次
・eNPSとは
・相関とは
・eNPSと各設問の相関関係の解釈事例
eNPSとは
eNPSとは従業員のエンゲージメントを測るための指標の1つです。
『従業員がどれくらい心から満足しているのか』
『会社が過去と比較してどれくらい良くなっているのか』を確認できます。
eNPSが高い組織には以下の特徴があり、経営指標の1つとしても重要な指標とされています。
- 顧客の満足度を高まる
- 売上や収益、生産性に貢献する
- 離職率が下がる
GALLUP社「 5 Ways to Improve Employee Engagement Now」による
https://www.gallup.com/workplace/231581/five-ways-improve-employee-engagement.aspx
厚生労働省
「令和元年版 労働経済の分析 -人手不足の下での「働き方」をめぐる課題について-」
P198 第2-(3)-11図 ワーク・エンゲイジメントと個人の労働生産性について
HRMOSの画面では以下設問でeNPSを計測します。
回答スコアを以下と分類し、推奨者スコアから批判者スコアを引くことで
その差分がeNPSとして算出されます。
0〜6:批判者
7〜8:中立者
9〜10:推奨者
ePNSの基準値について
基準値は、日本の企業において、概ね良い組織状態の時の回答分布をシミュレーションして設定されています。
相関とは
相関とは、2つの変数の関係性を示す指標の1つです。
相関には正の相関と負の相関があります。
正の相関とは「あるデータの値が高ければ高いほど、
もう一方のデータの値が高くなる傾向がある」ことを示します。
一方、負の相関とは「あるデータの値が高ければ高いほど、
もう一方のデータの値が低くなる傾向がある」ことを示します。
以下図のように正の相関が強い(相関係数が1に近づく)ほど
スコアの配置が1本の線に近づいていきます。(※r=相関の数値を示す単位のこと)
HRMOS SurveyではeNPSのスコアと、それぞれの設問のスコア「正の相関」を見ていきます。
各設問・カテゴリとeNPSの相関の強さを表しています。
eNPSに関係の深い(正の相関がある)設問・カテゴリを絞り込むことで
優先的に解決すべき課題を決定することができます。
eNPSと各設問の相関関係の解釈事例
サーベイ取得後、取り組む課題を決める際
「eNPSとの相関スコア」が高く、「設問への回答スコア」が低いものに着手していきます。
以下図にて「重点改善項目」に当てはまる項目を中心に分析、アクションの決定を行います。
eNPSと各設問スコアとの解釈を詳細に見ていきます。
以下の結果を例にeNPSと各設問の解釈をご説明します。
設問スコアのみを比較すると設問13のほうがスコアが低く着手すべき課題のように見えます。
次にeNPSとの相関を確認します。
設問13と設問15を比較すると設問15が0.52と、eNPSとの相関係数が高い項目であることが伺えます。
この2つの設問においては、
eNPSとの関係性がより強い設問15を優先的にスコアを上げるべき項目と定め
アクションの策定を行います。
<結果例>
| 設問 | 質問スコア | スコアとeNPSとの相関係数 |
|
設問13:私の所属組織では、メンバーはスキルアップの機会が持てている |
3.13 | 0.31 |
| 設問15:私は、現在与えられている業務を頑張ることの延長線上に、更なる成長を期待することが出来ている | 3.3 | 0.52 |
詳細なレポート分析は<サーベイを分析する ①レポート>をご参照ください。